最近嬉しいことに僕の周りで
香りに興味を持った方が増えてきました😃
そこで、これから初めて
精油やアロマセラピーに触れる方に向けて
お役立ち情報を発信していこうと思います!
(精油は原液で触れてはいけませんよ笑)
今回は、精油を使用するうえでの重要な注意点について解説します
「なんとなく体に良さそう」「たくさん使うほど効果がありそう」
などという考えだけで、適当に使用してしまうと
逆に危険な使い方になってしまうことがあるため
注意点をよく守り、安全に香りを楽しみましょう✨️
①「精油を飲用したり、希釈せずに肌につけない」
精油は植物から採れる天然の素材
正しく使用することで
心や体にいい影響を与えてくれます
しかし、精油には様々な成分が凝縮されているため
使い方を間違えると、逆に有害となってしまう可能性があります
海外では医師の指導で
精油を服用する場合もありますが
日本では精油は雑貨として扱われ、飲用はできません
飲用してしまうと
肝臓や腎臓などの臓器に負担をかけてしまう
恐れがあるからです
また、希釈せず原液のまま肌につけると
痒みや炎症を起こしたりシミになる恐れもあります
精油を肌(顔以外)につける際は
キャリアオイルなどで
濃度を1%以下(精油1滴:キャリアオイル5mL)
※精油1滴は0.05mLとして計算
に希釈しましょう
誤って精油を飲んだり、口に入ったときの対処法
大量の水ですすぎ、無理に吐かせずにすぐに医療機関を受診してください
その際は、誤って飲み込んだ精油の瓶を持参しましょう
精油の原液が肌についたときの対処法
すぐに大量の水で洗い流してください
付着した部位に異常が見られる場合は、すぐに医療機関を受診してください
精油が目に入ったときの対処法
目をこすらずすぐに大量の水で洗い流し、すぐに医療機関を受診してください
②「光毒性のある精油は、肌につけたら紫外線に当てない」
柑橘系の精油には「フロクマリン類」という
紫外線に当たるとシミになる(光毒性)可能性がある成分
が含まれています
※その中でもベルガプテンという成分が最も光毒性が強い
フロクマリン類が含まれる精油例
ベルガモット、グレープフルーツ、レモン
そのため、肌に使うクリームなどを精油で自作する場合
「フロクマリンフリー」や「ベルガプテンフリー」のものを使うか
日中のお出かけ前に使うのは控えてください
③「肌に使う前には、必ずパッチテストを行う」
光毒性を持つ精油以外にも
皮膚に刺激性があるものや
肌に合わないものもあります
皮膚刺激性のある精油例
イランイラン、ジャスミン、ティーツリー、ペパーミント、ユーカリ
そこで、精油を使って肌に使うものを自作する方は
(特に敏感肌の方、初めて利用する方)使用前にパッチテスト
を行いましょう
<パッチテストのやり方>
①精油をキャリアオイルで濃度1%に希釈
(精油1滴:キャリアオイル5mL)
②腕の内側に、1円玉サイズの大きさで塗る
③1日程度様子をみて、痒みや赤みなどの異常がなければ、使用可能です
④「使用期限・使用量に注意する」
精油には、それぞれ品質保持期間が記載されています
これは開封前の期間なので
開封したら1年を目安に使い切りましょう
特に柑橘系の精油は、酸化や揮発が早く香りが変化しやすいため
開封後は半年以内を目安に使い切りましょう
冷蔵庫で保管することで、酸化を抑えることもできます
もちろん1年以上経過した精油も香りを楽しめますが
開封直後のものと比べると、香りや液性が変化していると感じられます
ウッド系の精油だと、時間が経つにつれて粘度が高くなり
角が取れたような、まろやかでさらに深みの増したいい香りになってくれるものもあります
また、精油の使用量は多いほど良いというわけではありません
長時間、高濃度で使用すると、人によっては体調や気分が悪くなることがあります
ほのかに香る程度の方がリラックス効果や集中力が高まったという報告もありますので
最初は少量から使用しましょう
芳香浴で体調が悪くなったときの対処法
すぐに使用を中止し、部屋をよく換気してください
改善しない場合は、医療機関を受診してください
⑤「使用に注意が必要な方」
精油の種類によっては注意が必要な方がいらっしゃいます
・妊産婦
妊娠初期は精油の使用を控えることが推奨されています
女性ホルモンに似た成分や、神経刺激作用のある成分など、胎児に影響を及ぼす可能性があるため、柑橘系の精油をメインに芳香浴をする程度であれば問題ありませんが、肌などへの大量使用は控えましょう
また、妊娠中は香りに敏感になりやすいため、精油はいつもより少なめから使用してください
・乳幼児
生後1ヶ月までは、体の機能が未完成のため、精油の使用は控えましょう
生後3ヶ月からは、使用量を成人の1/10~1/2程度にして、刺激の強い精油を避けた上で、芳香浴のみで楽しみましょう
・病気・アレルギーのある方
医療機関を受診中の方や、薬を処方されている方は、かかりつけ医に相談してください。
アレルギーをお持ちの方は、芳香浴の場合は少量から使用したり、肌に使う場合は必ずパッチテストを行いましょう
・てんかんの方
使用しない方がいい精油がありますので(ユーカリ、ローズマリー、その他の刺激の強めな精油)、かかりつけ医に確認してから使用してください。
・ペットを飼っている方
ペットは体の構造が人間とは異なるので、人間では無害な香りでも、ペットでは有害になってしまう場合があります
獣医に相談のうえで使用しましょう
⑥精油を病気の治療薬の代わりに使用しない
先ほどの注意点でもお伝えしましたが、精油は日本では雑貨として扱われており、医薬品ではありません
ご自身の判断で病気の治療薬の代わりとして使用することはできません
海外では医師の指示で精油が処方されることもありますが、日本では精油を用いたアロマセラピーは、補完・代替療法であり、治療のサポートやセルフケアに活用されています
持病や既往歴のある方は念のため、担当の医師に確認してから精油を使用しましょう
また、日常のセルフケアで精油を使用しても体調が良くならない場合は、精油の使用を中止して、必ず医療機関を受診してください
その他の注意点
・誤飲したりしてしまう可能性がありますので、こどもやペットの手の届かない場所に保管してください。
・精油は引火しやすい性質がありますので、火気のあるところでは使用しないでください。
・高温多湿を避けて、直射日光が当たらない涼しい部屋や冷蔵庫で保管してください。遮光瓶での保存がおすすめです。
・布製品などに使用する場合は、シミになる恐れがありますので、まずは目立たないところで確認してからご使用ください
参考文献
新板 医師が教えるアロマ&ハーブセラピー
アロマテラピー検定 公式テキスト 1級・2級